まんがseek運営日記

まんがseek運営者のメモというか編集後記。

まんがseek」は世界最大のマンガデータベースをみんなでつくることを目的に立ちあげられたプロジェクトです。すでに1万人をこえる漫画家、3万点をこえる作品がデータベースに登録されています。詳しい案内はこちらをご覧ください。→まんがseekについて

シリーズ機能をつくりました

まんがseekに「シリーズ」というページを用意しました。
これは続編やスピンオフなどをひとまとめにするための機能で、その一覧ページになります。

わかりやすいのが「大長編ドラえもん」ですかね。

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ご存知の通り、これは「のび太の恐竜」にはじまり、ひとつひとつ別の作品ではありますが、全体でひとつの「大長編ドラえもんシリーズ」を構成しています。

まんがseekではこれまで個々の作品データは扱ってきましたが、その作品同士の関係性については手付かずだったので、今回ようやく着手することができました。
余談ですけど人物データ同士の関係性はすでにありますので、夫婦とか元アシスタントとかが網羅されつつあります。

この機能を使うことで島耕作シリーズを発表順に並べたり、あるいはキャラクターの年齢順(作品内時系列順)に並べたりすることもできます。
(ま、発表順なら初出年でソートすればわかりますけどね)

なぜこんなのをつくったのかをお話します。

「データベースの編集を手伝ってくれてるメンバーからリクエストがあったので」というのがほんとうの答えなんだけど、その背景としてはマンガにおける「作品」の単位がけっこう曖昧になってきているということもあります。

どういうことか。

ひとつはスピンオフ作品が増えたということがあります。本編の脇役を主役にした作品が発表されるだけじゃなく、4コマなどのパロディ化された作品も増えました。
で、本人が描くこともあれば、元アシスタントの方が描くこともあります。本人が描いてるうちは人物ページに作品を一覧表示できるのでいいんですけど、ほかの人が描くとなればなんらかの方法でひとまとめにしないといけません。
こういうときにシリーズ機能は便利です。

また番外編というか、長期連載の作品において第1部と第2部の休載中の間にサイドストーリーみたいなのが読み切り短編として掲載されたり、すでに最終回を迎えた作品がドラマ化や映画化などを記念して特別読み切りとして掲載されることがあります。
最近だと「ダイヤのA」が第1部終了後、第2部が再開する前に3作の読み切り作品を発表してましたし、「バクマン。」は映画公開にあわせてプロローグになるようなエピソードの読み切りが掲載されてましたね。

こういうデータはやっぱり人間が手作業で入れていかないとなかなか整理されません。
ある作品を好きになった人が、その作者のほかの作品に興味をもつのもいいし、あるいはその作品の世界観を継承した作品群に手を出すのもいいと思うんですよね。
そうやって次に読む作品、さらにその次に読む作品をさがす手がかりになるといいなと思うし、そういうのがぼくらにとっての「実用的なデータベース」なのです。

まだ機能を用意しただけで、スッカスカなので、ぜひ「まんがseek」に参加して、いろんなシリーズデータを整備してもらえるとうれしいです!

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